こんにちは!

 

前回に引き続き、今回もフラ教室『ハラウ・ナ・レイ・アロハ』の主催、吉田先生へのインタビューです。

 

前回の内容はこちら→

「フラについてプロの方にお話を聞いてみた!②~フラ教室立ち上げとフラの振り付け~」
https://mimic-studio.com/blog/hula_interview2/

 

第1回はこちら→

「フラについてプロの方にお話を聞いてみた!①~吉田先生とフラの出会い~」

https://mimic-studio.com/blog/hula_interview1/

 

 

前回は、フラ教室を開くきっかけのお話や、フラの振り付けについてお伺いしました。今回はフラの曲、そしてフラの流派について詳しく聞いていきます。また、記事の後半では吉田さんのフラ教室の雰囲気や吉田さんからのメッセージも載せていますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!

 

 


フラは同じ曲でも解釈の幅が広く、振り付けも様々とのことですが、曲自体はどのような基準で決めているのですか?

 

日本でもいろんな人が曲を出しますよね。ハワイアンの世界でも、いろんな曲をいろんな人が毎年毎年出していて、この曲いいって思ったら、それに合わせて振りを作る感じです。

フラの曲として使うにはハワイアンと言われているカテゴリー入っていることが条件なんだけど、どんな曲がハワイアンと言われるのかというと、ハワイ語であることが第一。もしくは、英語であること。日本語でもいいんだけど、日本語とかの場合って、どうやってハワイアンというカテゴリーに入れるかって言ったら、ハワイアンアーティストが歌っていることが重要になる。ハワイ出身、ハワイで生まれ育った人が歌っている、もしくは、ハワイのミュージック、ハワイの雰囲気のする音源を使っていることっていうのが条件。
今、教室でやっている曲の一つがこの「Maui Loa(マウイロア)」なんですが、マウイ島は知ってる?2023年7月に、マウイ島ラハイナの一帯が火事になってしまったの。

 

 

ニュースで見ました。

 

そのラハイナを復活・復興させようとフラを愛するみんな、ハワイを愛するみんなは一生懸命に力を注いでいて、マウイ島ラハイナが復興して観光に来てほしいってなったときに「ラハイナってなんだっけ?」ってなってほしくない!だからそうならないように、私たちはマウイについて今勉強して、自分たちが観光旅行に行くときに、選択肢の中にマウイラハイナが何の疑問もなく入れられるように、私たちは忘れるのをやめようねっていうことで、今『マウイロア』をやっています。
フラを習いながら、「マウイっていうところにはお花があって、ロゼラニっていうお花が咲いていて、ハレアカラ山っていう山があって…」っていうのを、踊りながら楽しみながら勉強しようねっていうのが目的です。
そういうふうにハワイ語で書いてある歌詞を、そのまま翻訳して、それにあった振り付けを作って教えています。

 

 

メッセージ性がすごいですね。

 

メッセージ性はものすごくあります。文化や風習とか伝説とか、あと町の良さとかっていうのを全部ぎゅぎゅってして、自分がハワイ観光大使になったつもりでフラを教えてるし、みんなもそれを習ってハワイを大好きだって思ってくれたら、みんなそれぞれがハワイ観光大使になって、周りにもハワイの良さを伝えてねってお伝えしています。

たしかに教室によってそれぞれ振り付けは全く違ってきます。ですが、ハワイを思う気持ちとかフラを大切にする気持ちは同じだから、実はフラダンサー同士はとても仲良しなんですよ。

 

 

フラにも流派がいろいろあるらしいのですが、吉田さんの流派は?

 

大きな元を辿ると故ダリル・ルペヌイ先生ですよ。

 

 

ちなみに、自分の流派以外は認めないような人がいる一方で、吉田さんはそこのところ柔軟な方だと聞いています。

 

うーん…ありがたい事に私は同じような考え方のいろいろな教室の先生方と仲良くさせていただく機会が本当に多くて、それが柔軟と言われる理由の一つかもしれません。
流派って何かというと、そのグループの特徴、個性だと思うんですね。ある一つの言葉の手の動きが違うとか、ステップの仕方が違うとか、振りが違うっていうのはその教室の個性。みんながそれぞれに合う環境で、その時に出会えた教室で楽しく努力し、たくさんのことを学んでいく。それに尽きると思うんです。

どのお教室のどの考え方に共感するかはその人次第だから。どれがいい悪いじゃないと思うし、その人それぞれだからね…。それって多分フラだけじゃないよね。
自分が信じるものが否定されたら、それは気分も悪くなるけど、みんなやっぱり求めるところが最終的に一緒だったら、みんな楽しいのが一番いいんじゃないのって今は思う。

でも20代そこそこのとがってた時は、考え方も違ったね。

 

 

そうなんですか。

 

はい。自分が通っている教室が日本一だと思っていたから、他は認めないって思っていたし、でもハワイに行って世界を見たら、違うんだって思ったから、そこから変わったんです。

 

 

話題は変わるんですが、実際のレッスンについての、様子とか雰囲気みたいなところも教えてください。

今私が直接教えている生徒は20代~80代ぐらいの全員女性で、みんなおしゃべりも好きだし、おいしいものも好きだしで、フラもハワイも大好きな方ばかりなんです。なのでみんながリラックスして、楽しくいい感じに様々なことを覚えられるように、日々頑張っています。

 

 

ちなみに男性が入った場合でも振りは男女一緒なのですか?

 

一緒の場合もあるけど、基本は違います。

他の先生とかはわかんないんだけど、うちの流派では違う。私が習ったフラは、男性版はこうだよってセオリーがあって、踊りの足、目つきとか、顔の表情とか、そういう細かい動きに対して、1つ1つにルールがある。だから、私はその受け継いだルールに則った状態で作って教えています。。

だけど、もちろん同じ振りの方が雰囲気が良い場合は、同じものにしたりしますよ。
それは男女の違いだけじゃなくて、若いかお姉様かにもよるし、子供かどうかにもよります。

 

12歳以下っていうのが子供で、13歳より上っていうのが若い女の子で、60歳以上はお姉様っていう大きく3つに分けられる。子供たちには、性的なものは一切教えない。島の話や王族の話しかしない。13歳から60ぐらいまでの人たちには、ラブソングの話もする。もちろんご当地ソングもするし、文化や風習や、あと宗教のこととか、色々なことを踏まえたいろんな曲を選択して教えています。

60歳より上のお姉様はもっと卓越した、もっと深い話だったり、もっと艶のある話だったりを教えています。もっとコミカルな話、2枚目ではなく3枚目のお話を踊れるようしたりもしています。
どんどん、その人たちのTPOとか見栄えによって変えたりします。服装も。あとクラスの呼び方も変わるね。
子供たちはケイキクラス。ケイキってハワイ語で子供って意味ね。

13歳以上の女性たちはワヒネっていうの。ハワイ語で女性っていう意味。そして、60歳から上はクプナって呼ぶの。それはハワイ語で年上の方々っていう意味なの。

だから、ケイキクラス、ワヒネクラス、クプナクラスってわかれています。

男性も、男の子はケイキカーネって呼ばれている。カーネって男性って意味です。

うちのクラスは済んでいる場所や時間で分けていて、個人のレベルでは分けてないんです。

クラスによって踊る曲が違うんだけど、それは私が決めています。クラスの名前は、今日レッスンに参加していただくクラスは、アロハラニクラスっていうクラスで、みんな愛があってアロハな人たちなの。アロハってハワイ語で愛とかいう意味合いで、すごい優しいし、楽しいし、彼女たちにぴったりなクラス名だと思っています。

他にもいくつかクラスがありますが、それぞれのクラスの彼女たちがどうやったら輝いて、どうやったらもっと綺麗になるかっていうのを、私がプロデューサー目線で彼女たちに振り付けをして、彼女たちの衣装も考えて、彼女たちがどうやったら気持ちよく舞台で輝けるかっていうのをやっています。だからフラの先生っていうのは、フラを教えるだけじゃなくて、この人たちがいかに可愛く、いかに輝けるかっていうものを考えた上で楽曲提供と衣装提供、振り付け提供していくプロデューサー業なのではないかしら?って思っています。

 

 

これからフラを始めようと思っている方へメッセージをお願いします!

 

ハワイが好きな人、ハワイをもっと知りたい人は、まず体験してみてほしいですね!このフラの世界がどんなに楽しいかっていうのはやってみないとわからないから、もし興味があるならどこの教室でもいいし、誰が教えていても構わないから、まず行ってみる。それによって時間が合わないとか、雰囲気が合わないとか、そういうのはあると思います。そしたら、違うところ行けばいい。大丈夫。自分がいいなと思う場所だったり、時間帯だったり、その先生の人柄だったり、その教室の生徒たちの雰囲気だったりを見て、気が合えば、そこから一緒にハワイのことを勉強してもらいたいし、ハワイをもっと好きになってもらいたい。

やってよかったなっていうふうに思える趣味を細く長く持っててもらいたいから、フラがその趣味の1つにあれば嬉しいかなと思っています。

 

 

ありがとうございます。

そういえば、結構生徒さんたちもいろんな舞台に出演しているんですか?

 

出演しています。
その様子をYouTubeで少しではありますがダイジェストで投稿しているので、よかったら見てみてください。そうするとお判りいただけると思います。

 

吉田先生のYouTubeはこちら→

https://www.youtube.com/@halaunaleialoha4478

 

 

 

 


 

フラには様々な流派がありますが、吉田先生からは「愛するフラを流派とか関係なくみんなで楽しんでいこう」という気持ちが伝わってきます。

実際のフラ教室も雰囲気がよさそうだなと感じました!

 

次回はアロハラニクラスの生徒さんたちに混ぜてもらい、実際のフラレッスンを体験させてもらいます。お楽しみに!